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日本の歴史や世界の歴史の漫画!小学生のいつから読ませておくのがベスト?高学年では遅い?どれを買えばいいの?小学生の実態から考察

日本の歴史や世界の歴史の学習漫画。読者の皆様も子どもの時に読んだことがあるのではないでしょうか。回は読者がお子様に“読ませたい”と思われた際にいつ頃与えてあげればよいのかということを、現場で実際に子どもたちに読ませている立場から解説したいと思います。

学習漫画(日本史・世界史)はいつごろから読ませ始めるのがベスト?

小学生のお子様をお持ちの読者の皆様は、少なからず『子どもにはしっかり本を読んでもらいたい』と思われている方も多いですよね!その選択肢として”歴史漫画”を考えられる方も多いかもしれません。

私の勤務校には図書館、教室にかなりの冊数の本があります。また、各担任の私物の本も多数教室に置いているので子どもたちが日頃より読書を楽しむ環境が整っています。

私の場合は、日本の歴史と世界の歴史の全巻、なぜどうしてシリーズ、ひみつシリーズ、伝記、図鑑など100冊ほどの私物の本を教室に置いています。教室や図書館の本は据え置きなのですが、教員の私物については新クラスに持っていくことになるので、それらをこれまでに色々な学年に持っていきました。(もちろん、学年実態に応じて子どもたちに見せる本も見せない本もありますが)

担当学年が変わっていく中で、今回の歴史漫画についての各学年での反応なども見てきました。ではいつごろから読ませるのが良いのでしょうか。

 

2年生くらいから読ませてみてはいかがでしょう?

早速、個人的結論を申し上げますと、私は2年生くらいから本棚に入れてあげるとよいのではないかと思っています。実際に私は2年生の担任の際にもクラスに日本の歴史、世界の歴史を置いていました。

2年生で漢字が読めるのか?と思われるかもしれませんが、小学生向けの学習漫画はたいてい読み仮名がついているのでその点は問題ありません。私自身も文字の読み方などを子どもたちに質問されたこともなかったです。

また、歴史漫画は古代から現代にかけてのストーリーがつながっているので次を読みたくなり、どんどん子どもたちも読み進めていました。

3年生や4年生、いわゆる中学年を担任していた時にももちろんおいていました。中学年の子どもたちも2年生同様、手に取る頻度も高く感じました

1年生はどうなの?という方もいらっしゃると思います。もちろん読める子であれば読めばよいと思いますが、まずは絵本や読み聞かせで読書に興味を持てるような行動をとっていった方がよいかもしれないなとは思います。

先取りをしていない小学生であれば、小学校に入ってからひらがな、カタカナ、漢字と学習していくわけですからね。

耳やビジュアルで興味を持たせて『なんて書いてあるんだろう?』という動機づけがやはり重要かと

 

低学年から歴史漫画を読ませることの有効性

『読書への抵抗が少ない』
私は現在低学年を担当しているのですが、低学年の彼らの読書欲は全体として非常に高いように感じています。絵本を読んでいる子もいますし、図鑑ばかり見ている子、小説を読んでいる子などジャンルは様々ですが。

様々なジャンルの本を置いている中でも、日本の歴史と世界の歴史は人気が思いのほか高い現状があります。

低学年から歴史漫画を読ませることで個人的に一番良いなと感じていることとして、そもそも『本を読むことに抵抗がない子が多い』ということです。

年齢的に好奇心も旺盛なので『とりあえず手に取ってみる』という行為自体も高学年よりも多い気がします。

結果的に、高学年向きであろう歴史漫画も『なんだこれ?ちょっと読んでみるか』という感じで手に取り、すいすいと読み進めていくような流れになっています。

また、子どもたちは大人が思っている以上に同じ本を繰り返し読んだりもするので、彼らに歴史の史実を追っていっているつもりはないかもしれませんが、”一つの読み物”として気が付いたら歴史の流れを低学年のうちに学習していることになるのです。(中学入試を4教科で受ける可能性がある場合は特に低学年で流れを押さえられているのは大きいと思います)

このように好奇心旺盛な時期であり、読書への抵抗感も小さい時期だからこそ私は低学年からの読書の選択肢として歴史漫画も用意しています。

高学年を担任していた時にも置いていましたが、高学年になると低学年時に読んでいた子は抵抗なく手に取っていましたが、その段階で初見の子どもたちにはあまり読まれませんでした

もしかしたら読者の皆様でも、高学年で子どもたちにせっかく買ってあげたのに本棚のオブジェ化しているような実情もあるかもしれませんね笑。何で歴史を習う高学年の子どもたちはあまり読みたがらないのでしょうか?

 

なぜ高学年から読ませようとしても読まないのか

それは彼らが歴史漫画を与えられたときに『勉強のための本だという思惑を感じるから』です。

読書というものは、自分が読みたい本を読むから楽しいわけですよね。特に高学年くらいになってくると自分の好きなジャンルも確立され始めてきます。アニメの漫画本などにはまりだすのもこの時期が多いようにも思いますね。

小説であれコミック漫画であれ子どもたちは子どもたちなりに読書は楽しめているのです。

この様な中、本を読んでいるお子様を見て保護者の皆様は

お母さん
せっかく読むなら勉強になる本を読めばいいじゃない☆

という発想になる方も結構多いようで、高学年で学習することになる歴史漫画などを読ませたいと思ってくるわけです。

しかしながら、子どもたちはそれを読みたいと思っている可能性は低いのです!

子どもたちが読書で選んでいる本は”子どもたちが読みたい本”なのであって、何でもウエルカムというわけではないのです。

この時点で、“保護者の方の読ませたい目的“と”子どもたちの読みたい目的“に差ができてしまっているわけなのです。

そして、その保護者の皆様の『どうせ読むなら勉強になる本を』という発想は子どもたちもお見通しで、自分が楽しむための本ではなく勉強のためという思惑を感じる本は自然と拒否感を示してしまう子も少なくはありません

また、小学校高学年になると親から何かを“させらること”にも反抗的な態度をとってしまうこともありますから、よかれと思って渡した本がきっかけで必要のない溝を生むことだってあるわけなんです。

その状況を逆手にとるわけではないですが、こういうことも起こりうるので好奇心旺盛の時期に読める環境があることと、読んでいるということが大切だと感じています。

 

読書をする子を育てたい!どうすれば?

低学年の子たちは知的好奇心も旺盛で読書欲も強いと書きました。もしかしたら全然本を読まなくて悩んでいらっしゃる保護者の皆様もいるかもしれませんね!

本を読む子に絶対的に必要な条件はおそらく、彼らのその読書欲求をかなえていくためには環境を作ることです。子どもたちの知的好奇心が高まっているときはその気持ちを無駄にしたくはないですよね!その環境として大切なことは2点あると思っています。

読みたいときに本がある環境

『本を読みたい!』『なんだこの本!手に取ってみよ!』といった気持ちを発生させたり逃さないためにも”本があること”が大切です。私の教室ではその理由からもかなりの数とジャンルの本(教室の本+私物本でおよそ300冊)を置くようにしています。

ご家庭においても、お金がかかることではありますが本があることでその気持ちに応えられる可能性が高なりますよね。やはり読書好きの子たちのお家にはかなりの本があるようです。

また、購入することが厳しい状況でも地域の図書館などへ出かけていくことも多くの本に出会うきっかけがありますし、多くの本を無料で借りられるのは大きなメリットです。

また図書館は他の子どもたちや大人が静かに本を読んでいる環境なので子どもたちにもよい刺激になると思います。(書店の児童書コーナーでも良いかは別にして地べたに座ってまで読書に没頭している子も結構いますよね☆)

読書が普通のことである空気

私の学級でも読書好きの子もいればそうでない子ももちろんいます。そのような中でも子どもたちが読書をしているのは“みんなが本を読んでいる”という状況も大きいと思います。

初めは何を読んでいいかも分からなかった子がお友達の本を見て興味をもって読んでみたり、何となく読む雰囲気だからと読み始めたことによって読書にはまっていったりすることもあります。

ご家庭においてはそのお友達がいませんので、その空気を作り出すのは家族の皆さんになります。親御さん、兄弟たちがどのような行動をとっているかが重要になりますよね。

新聞を読んでいたり、小説を読んでいたり、雑誌でもいいかもしれません。読書を身近な人がしているということが子どもたちの読書活動には影響すると思います。

スマホばかり見ていたりする人に読書の重要性を説かれても中々説得力に欠けてしまいますからね笑。

私自身も朝のHR時にはその日の朝刊の話などもしていますし、できるだけ読書など“字を読むことが日常”という雰囲気を作るようにしています。授業があるのであまり時間はとれませんが、朝の時間に最低15分は全員で読書に取り組む時間を設けています。

読書をしてから授業に入ると子どもたちが非常に落ち着いた状態にもなるので一石二鳥です笑

 

歴史漫画はどれを選べばいいの?

歴史漫画にもいろいろとあって、内容が細かい物もあれば、『絶対実物そんなにかっこよくないだろ?』というくらいイケメンに描かれているような漫画もあります笑。どれを選べばいいかが難しいですよね!

一緒に書店に行く場合であれば、子どもたち選ばせてあげればよいと思います。小学生向けの歴史漫画は大きな流れを読み取るには十分な内容ですので、好みに合わせてあげるとよいでしょう。

書店に行くと

小学生1
あっ!これ○○君が持ってたやつだ!

という感じで色々なきっかけで選ぶことが出来ると思います。学校の先生が読書を推進している先生だったら上記のようなことは起こりやすいと思います☆

ここで私が実際に教室に置いているものと、子どもが持っていていいなと思った歴史漫画を紹介します。

あっもしも今後歴史漫画の購入を検討される場合は、子どもの”次も読みたい欲”を消さないためにも全巻セットがおススメです!

 

日本の歴史 集英社版学習漫画

これは実際に冒頭の画像に載せているものですね!私の場合は、これに加えて世界史もおいています。学級のみんなのためのもので常に誰かが持っている状態なので、ハードカバーのしっかりしたタイプのこの種類を選んでいます。


このシリーズは家の本棚において置くにはいいのですが、何せ作りがしっかりしている分、学校や外出に持っていったりするときに少し重いです!

 

漫画版 日本の歴史(角川文庫)

こちらはクラスの子どもが持っていました。上のものとサイズが違っていてこちらは文庫本サイズなので小さくて軽いです。


<世界の歴史の文庫本漫画(集英社)>

文庫本なので、何周も読んでいるとさすがに傷んでくるかもしれませんが、持ち運びに便利ということは読書欲求を満たすためには重要な要素ですね☆

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学習漫画 世界の伝記NEXT 第1期23巻セット

歴史漫画を読ませる時期のまとめ

各ご家庭に色々な考え方や思惑もあるかと思いますが、実際に子どもたちに読ませていて反応を見ているとやはり低学年から読むきっかけを与えることがよさそうです!あとは読書をするための環境づくりですね!

学校で子どもたちと話していると、親御さんが新聞を読むことを日課にしていらっしゃるご家庭の子は同時に”子ども新聞”なども頼んでいてそれを子どもたちが読んでいたりします。やはり、読むものがあることと読むのが当たり前の空気を作り出すことが大切ですね!

今の子たちはyoutubeやゲームなどで遊ぶのが当然だと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大人が思っている以上に子どもたちは本を読むことが好きです。

いきなり環境を変えていくのは難しいので、少しずつでも子どもの前で読書をしたり、家庭内の本も増やしていけるといいですね☆

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