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【社会科 時差の問題】中学入試志望者や中学生で地理を学習すると解ける問題!先生方の指導案の参考にもなるかもです☆

今回の記事では、私が実際に小学校高学年の授業で行った”時差の授業”について書いていきたいと思います。子どもたち同士での相談もOKにして取り組ませた問題です。

時差について総合的に理解ができていないと解けない問題ですので、中学入試で社会を選択するお子様ならば解けるかと思われます。また、中学地理で時差について学習した生徒の方も解けると思われます!読者の方も一度考えてみてください☆では早速問題です!

問題

ある日A君は、お友達に誘われて12月24日の17時からのクリスマスパーティに参加することになりました。次の日ハワイのホノルルの友人にもクリスマスパーティに誘われました。しかも日程は12月24日の17時からです。A君はどちらの友人も大切なので、できることなら両方参加したいと思いました。A君はこの同日同時刻の2つのパーティに参加することは現実的に可能なのでしょうか。理由を添えて説明しなさい。

この問題を子どもたちに投げかけた直後に、可能か不可能かという2択で答えさせると、大体半々といった状況でした。でもところどころで『時差があるからいけるんじゃない?』などと言い出してくれたのでスタート段階ではいい感じでした!

この問題についてどんな知識や考え方が必要であるのかを書いていきたいと思います。

この問題を解く上で持っておくべき知識

この問題は、時差についての知識を身に着けているうえで考えさせる必要がありますので、下に示す知識は持っておく必要があります

地球上の離れた地点には時差がある

小学生でも世界中が同じ時刻ではなく、朝のところもあれば夜のところもあることはわかっており、どれだけあるかはともかく”時差”というものが存在していることを知っている必要があります。

地球は24時間で1周自転する

地球が1日に1周していることも理科でも学習していますし、こちらも経験として知っています。時差を考える上で必要なところとしては、”地球が1日1周自転=地球が1日360度自転”という発想が出来るかですね!

地球は1時間で15度自転する

”時差は15度で1時間発生する”ということを覚えた方もいらっしゃると思います。もちろん常識として知っていてもよいのですが、これは覚えなくても計算で出せますよね。これは、1日の回転する角度を24時間で割れば求めることが出来ます。

  • 360(度) ÷ 24(時間) = 15度(1時間)

経線と緯線の区別

地図上、地球議上などには、経線と緯線が引かれています。この基準の線をもとに、ある地点での経度・緯度を元にして地球上でのその地点の位置を定めることが出来ます。今回の学習で利用するのは、経線と経度なので、その違いを理解しておく必要があります。

世界の時間の基準線

イギリスを通る本初子午線(経度0度の線)が世界の標準時の基準となっていて、本初子午線を基準に東半球の範囲を”東経”、西半球を”西経”ということで地球を東西に180度ずつに区切っていることを知っておく必要があります。

あと、子午線の子午って何だ?って思ったことはありませんか??中国や日本では陰陽五行説という考え方があり、初めは月を表していたのですが、年、日、方位、時間にもあてられるようになりました。下の図で見ると、『子』『午』で南北を示していることがわかります☆正午とか午前、午後もこれに関連して生まれています。

日付変更線について

1884年の国際子午線会議にて東経180度と西経180度が重なる地点を日付変更線とすることが定められています。にも拘わらず日付変更線が直線ではなくデコボコした線になっているのは、陸地に日付変更線が通ってしまうと、同じ国内で日付に差が出てしまうことを防ぐためです。

日本の標準時子午線について

日本の時刻を決める基準線は”東経135度であり兵庫県の明石市を通る”です。

地球の自転の方向について

上のようにメルカトル図法で書かれた地図の場合は、地球の自転の方向は左から右、西から東という風にいえます。北極点側から地球を見下ろした場合は反時計回りに自転しているといえます。

イギリスのロンドンとの時差を9時間と覚えた人は大勢いると思いますが、9時間遅いのか早いのかを答えるにはこの自転の方向と日付変更線の関係を理解していれば答えられます。

日本の標準時子午線は東経135度であり、イギリスのロンドンは経度0度です。日付変更線は経度180度付近なので、日本の方がロンドンよりも日付変更線に近い位置にありますよね。しかも回転方向は西から東ですから、日本の方が先に日付が変わることになります。それを追うように経度135度分遅れたイギリスが日付変更線を通過してくることになるので、イギリスは日本よりも9時間遅いということができるのです。

このあたりの知識は、授業でも学習するところなのでしっかりと身に着けさせておきたい部分ですね!では、実際に解く上で必要なことを書いていきます!

 

この問題を解く際に必要となる情報

上に述べたような知識を身に着けている上で、個人なり友人と相談して解いていくことになります。

小学生1
先生、ハワイの経度って何度ですか??

という質問が出てくるといいですよね。このような場合は、地図で経度を調べさせたり、個人のPCがある場合はネットで検索させたりしても良いと思います。

ホノルルの経度

実際のところは西経157度51分32秒に位置しているのですが、一般的に時差計算で用いられている数値を最終的には伝えます。

  • 西経150度と設定

ホノルルとの時差

ハワイに行かれたことのある方は、時差が19時間あることは経験済みかと思います。この19時間という数値を求めるには?

(ホノルルの経度+日本の経度)÷ 15 となります。

  • 西経150度+東経135度)÷15を計算すると、19(時間)となります。

ホノルルの位置を地図で確認すると、日付変更線の東側にありますので日本よりも19時間遅いことがわかります。

日本でパーティをしている時ホノルルは何時?

今回のクリスマスパーティは12月24日の17時より開催されます。日本でこのパーティが始まった時点で、ハワイホノルルの時間は日本時間の19時間前となります。

  • ホノルルの時間

 ⇒12月23日22時

当然この時間はホノルルでのパーティ開始19時間前となっています。

飛行時間はどれくらいなのか

今回の問題では”現実的に参加可能なのかも考えさせるので、私の授業ではインターネットを使って空港までの移動時間、飛行時間、ハワイ到着からホノルルまでの移動時間なども調べさせて実際問題としてどうなのかを考えさせています。

  • 飛行時間

 ⇒およそ8~9時間

インターネット検索の技術は思った以上に子どもたちは持っているので、調べることは可能ですね!あとは到着する現地時間がわかれば、OKですね☆

ここまでくると、ほぼ結論を導き出すことが出来ます。

 

この問題の結論

子どもたちの居住地によって結論は変わってくるのですが

  • 空港への移動時間さえクリアできれば実現可能である

という結論に至ります。

もちろん、空港へのアクセスが数時間かかるような場合は、ホノルル便に乗れなくなってしまうので、その場合は、その理由によって不可能という結論に至りますが、現実的に可能かどうかを問うている課題なので、不可能だという結論は正答になりますね☆

 

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中学入試を受ける場合は目を通した方が良いです!

 

本日のまとめ

私の教えている子たちでもみんながみんな一人で解けるわけではありませんが、友人と相談したり、適宜与えるヒントによってワイワイガヤガヤ考えていました☆

過去にも授業参観でやったことがあるのですが、ハワイの時差について質問した時には保護者の方々からもすぐに『19時間』というつぶやきが出ていましたが、日本より早いのか遅いのかを聞いた時にはつぶやきの声が小さくなっていたようにも思います笑

こんな問題は中学入試には出題されないとは思いますが、どうしても1問1答になりがちな社会科でも、持っている知識を複合的に生かしつつ、できるだけ現実的なシチュエーションを想定すると子どもたちもいつも以上に真剣に考えてくれていたように思いました。

読者の皆様に何か参考になっていればうれしいです!

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