コロナの影響を大きく受けている学校現場ですが、この9月から教育実習に行っている学生の方々も多くいるようです。
私は、小中高の1種免許を所持しながら、一般企業への就職を経て、現在は私立小学校の教員をしているのですが、もしも教育実習生だった私に声をかけられるなら、この観点を伝える!!ということをテーマに今回の記事を書いていきたいと思います。
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目次
教育実習の心得として
私のツイッターのフォロワーの方々のつぶやきを見ていても、緊張している方もいれば、比較的早く退勤できている方など様々いるようです。大変だと思いますがファイトです!
下に自分が実習生だった時にはそこまで意識していませんでしたが、今だから言える教育実習で意識しておくべき点について書いておきますね☆
これは意識しておきましょう
- 全力でできることをすること!
- 全力でやって失敗するのは仕方ないが、失敗する可能性があるならそれは潰すべき!
- 実習であっても子どもにとっては大事な時間である!
- ホウレンソウを心がける!
- 分からないことを適当に答えては絶対いけない!
- 学生であっても子どもからしたら大人であり先生である!
- 疲れてても子どもとはしゃべって遊びまくる!
ちょっと偉そうに書いてみましたが、今の自分になってそのように感じています。ちなみに今回の記事では、授業の方法などについては触れません。
実習校によってどれだけの授業数を振られるかには差があるとは思いますが、与えられたコマをしっかり試行錯誤して頑張ってください!
また新卒で教員になられる方々は、この実習を終えたら4月いきなり現場に放り込まれることになる方も多いと思います。その時のために実習で見て学んでおくべき観点を次に書きます。
小学校の教育実習で学んでおいた方がよいこと
これはずばりそのクラスで”当たり前に動いていること”をしっかり学んでくることだと思います。
これではピンと来ないかもしれませんが、目の前に広がっている日常的な学級がどのように作られているかということを知ることが、教員になって一番最初に役立つと思います。
今年はコロナの影響で学級のスタートが遅れていたので、よい勉強ができるかもしれません。要するに、学級経営を学びましょう!ということです。具体的に例を挙げていきます。
座席の決定方法について
そのクラスの座席はどうやって決めているのでしょうか?
- 先生が全て決めている?くじ引き?
- 男女が隣り合う?バラバラ?
いずれかのパターンがあるかと思います。担任の先生に何でそのようにしているのかを聞いてみるといいと思います。それがいいと思ったら、自分も将来すればいいですよね☆
給食の配膳方法は?
小学校の場合、多くで給食が実施されていると思います。では実習のクラスではどんなルールで動いているのでしょうか?
- 班ごとで配膳の当番が決まっている?
- それは1日交代?1週間交代?
- おかわりのルールは?
- 食器を返却する際の決まりごとは?
- 人気のおかずが余っているときにそれを分ける方法は?
などなど、何も考えずにただ手伝っているよりもこのような観点を持ってみていると、将来に活かせますよね☆
わからなかったら、聞けばいい!です☆
プリントの配布方法は?
これは多くの場合、先生が先頭に渡して後ろに回していくシステムが一般的かと思われます。
ただ、私は違っていて、私のクラスでは先頭の児童が後ろまで行って1人1人に渡していくシステムにしています。
何でそんなやり方すんの??って思われた方は、その先生に聞くべきなんですよね!
ちなみに私がそのようにしている理由は・・・
- 直接渡すことで、渡し忘れが発生しない
- 後ろを見ずに渡したりして、目にあたったり、紙で切ったりすることを防ぐ
- 足りなかった場合、先頭付近でそれがわかるので、渡しやすい
というような感じです。初任者研修で私のクラスを見に来た人たちから質問されました笑
現場では、日によってはバカほど配布物があるので、効率的にさばいていかないと授業時間を圧迫してしまいます・・・。
宿題や提出物のチェックはどうしているか
おそらく毎日のように連絡帳やら宿題やらの提出物を子どもたちが出していると思います。それらのチェック方法も勉強しておきましょう。
- 宿題の文字の丁寧さなどはどこまで見ているのか
- 全員が出しているかなどをどうやってチェックしているのか
- 宿題忘れの子にはどのように対応しているのか
などなど、朝の限られた時間でどうやっているのかを見ておくとよいかもしれません☆
授業中のルールは?
これは先生方によっても色々な方法があるかと思われますが、そのクラスのルールはどうなっているのでしょう?
- 手の上げ方は?
- 発言の仕方は?
- 聞く人の姿勢は?
- ノートの取り方は?
- ノートはどれくらいの頻度でチェック?
などなど。いいなと思うところはどんどん取り入れましょう!
休み時間に先生はどうしている?
実習生の方は、おそらく休み時間は子どもと遊んでいると思いますが、先生方は何をしているのでしょうか?
- 提出物のチェックをしている?
- 外に行かない子どもたちとおしゃべり?
- 職員室で水分補給?お手洗い?
などなど。リアルな感じを見ることが出来ると思います。私自身もそうですが、特に低学年を持つとトイレに行く時間はほぼとれません笑
そのクラスの子たちは楽しそうか?
これ結構大事かもしれません。できれば、他のクラスと比較しながら見てみるといいかもしれないです。
- 担任との関係も良好で笑顔が絶えないクラスなのか
- なんかちょっと雰囲気が・・・なクラスなのか
実際、現場ではこういった差はあると思います。もちろん前者の方がいいじゃないですか!それならばそのクラスは日ごろからどんな学級経営をしているのでしょう?
担任の先生に聞いてみてもいいと思いますし、子どもたちにどこが楽しいかを聞いてみてもいいかもしれません☆
私も含めて後者にはなりたくないと思いますが、雰囲気が変なクラスはやはり何かがあります・・・。でもそこにも理由があるはずなので観察しておくとよいでしょう。
放課後の先生たちは何をしているのか?
子どもたちが学校にいる間は、いわゆる『自分の仕事』ができないので、放課後から自分の仕事をする方が多いと思います。
学校現場では、子どもたちへの授業以外にどんなことをしているのか?自分が先生になったらおそらくやっていくことになるリアルな仕事なので、見ておきましょう!
立ち歩き・授業妨害をする子がいるクラスだったら
授業中に座っていられない、大声をいきなり出す、教室を出ていくなどの行動をとってしまう子どもがいるクラスで実習だったとしたら、その子たちに対して現場ではどのような対応を取っているのでしょうか?
大学でもこういったことを学んでいるかもしれませんが、本に書いている通りの対応でうまくいけばラッキーで、様々な要素を考慮しながら現場では対応しているはずです。
そういった子たちを4月から持たなくてはいけない人もいると思います。普段どのようにしているかなども担任の先生に聞いてみましょう。かなりご苦労をされているはずです。
また、そういったことに関するクレームなども保護者から寄せられている可能性もあります。実習生を怖がらせるつもりはありませんが、それがリアルな現場なのです。
クラスで起きた問題にはどんなことがあるか
事の大小はあれど、多くの子どもたちが1つの教室にいるわけですから、色々なことが起きます。
その先生にどんなことが過去にあったかを聞いてみましょう!ここで大事なのは、”それに対してどのようなアプローチをして解決に持っていったか”を確認することです。
全く同じケースはないにしても、自分のクラスで起きたときの対処の参考になるかもしれません。
本日のまとめとして
思いつくままに書いたので、また思いついたら追記しておこうと思いますが、今日書いたことが大学時代の自分に伝えておきたいことですね!
実際に働いているからこういう観点が思いつくわけなのですが、今回の記事で実習生の皆さんの物を見る視点が1つでも増えていれば幸いです。
私自身は、企業就職を経て教員になっているので新卒でいきなり先生にはなっていません。ですが、今年の教員採用試験を合格された方は間違いなく4月からは先生になるわけです。
クラスを持って、新学期が始まると、いきなり1人前の教師としてやっていかなければなりません。かなり無理がありますが、それが現実です。
そこで気づくことが、今回書いたような『当たり前に動いていたこと』を当たり前にするために子どもたちに指導をしてシステムを構築することの大変さなのです。
もちろん、わからないことはその時点で学んでいけばよいのですが、学級はスタートが命!スタートでミスすれば致命傷になりかねません。その時のための参考にと思って今回書いてみました。
もしも質問などありましたら、ツイッターにDMくだされば答えられます☆
あと、今回は授業については触れていませんが、何時間かかってでも自分なりに考えて頑張ってください。『考える』ということが大切なんだと思います。ネットなどで、指導案を検索したりもするかもしれませんが、その授業は、その先生のクラスだから成り立っている可能性もあります。大事なのは、なぜそういう展開で作られたかを考えることですね!
とにかく、何でもそうですが、当たり前に動いていることには、絶対にそれに至るまでのプロセスと合理性があります。そこをしっかり学んできてください☆
大変だとは思いますが、お体に気をつけて頑張りましょう!疲れたらとりあえず栄養ドリンクかレッドブルです笑
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