新学期に突入し、学校では先生たちが夏休みの宿題のチェックに追われていることでしょう。私もその一人ですが、今日のテーマは”宿題の丸つけ”。
小学生のお子様をお持ちの読者の皆さんは、子どもたちの宿題の丸つけはどのようにされていますか?今日はその丸つけと子どもたちの成績の関係について、現場で感じることを書いていきたいと思います。
目次
宿題の丸つけの話
小学生は毎日のように学校から宿題を出されて帰ってきていることかと思います。宿題と言っても様々で、漢字ドリルや計算ドリル、本読みなどもあるでしょう。
各ご家庭にて、子どもたちの宿題のやり方は色々な方法があるようです。リビングでおうちの方が見ているところで必ずやっている子もいれば、子ども部屋で自分で取り組んでいる子などです。
宿題によっては、学校から『答え合わせもしてくるように』といわれるようなものもあると思います。
この答え合わせ・・・やり方(させ方)によってはその後の子どもたちの学力に影響を及ぼしてくる可能性がありそうです。
答え合わせをやらない選択肢はない!
学校でみんなで一斉に答え合わせをすることを告知されている場合や、先生が答え合わせをすると言っている場合などを除いては、取り組んだ宿題についてはしっかりと答え合わせをするべきです。
やはり宿題をやっただけではなく、それをやった結果がどうだったのかを振り返ることがとても重要だからです!
実際、丸付けをしてしっかりやり直しをしている子、丸付けをしているだけの子、丸付けすらしていない子の三者を比較すると、やり直しまでをしている子が成績が良い傾向があります。
答え合わせは大切!子どもの理解状況を測る物差し
いつの日か、ネットニュースで宿題の丸付けについての話があり、その記事の書き込みを見てみたら・・・・
- なんで宿題なのに学校が丸付けをしないんだ!
- そんなの見ている暇がない!学校でしてくれ!
などといったことを書き込まれていた方もいらっしゃったように思います。私自身はこのような書き込みを見て『自分の子どもの学習の状況とか気にならないのかな?』と思いました。
子どもの状況を把握できていないと、周りの環境を理由にして子どもを合っていない塾に入れてしまったり、点数で一喜一憂するような本質ではないところで子どもを評価してしまうことにつながりかねません。
子どもたちの学習の理解状況を知るという観点からも、宿題の答え合わせは大切なのです。
これに関連して、過去に塾選びについても書いていますので良ければご参考に。
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小学生の宿題の答え合わせの実態
小学校で宿題のチェックをしていると感じることが下記点です。
子どもの答えわせの精度は低い
お子様に答え合わせを任せている方は、ぜひ一度ご覧ください。子どもたちの丸付けの精度は高くないです!間違っててもそのまま惰性で丸をしていたりしていることも。早く終わらせたい、遊びたい等の彼らを取り巻く誘惑に簡単に負けてしまう場合があります。間違って丸をしていることで、テスト前などに見直す時も、その間違いに気づきにくくなり、結果的にわかっていなかったままテストに臨むなどということも発生します。
解説まで読む子は少数か!?
丸付けの精度が高くないと書きましたが、丸付けをしていても小学生の子どもたちの観点では『合っているか、そうでないか』に視点を置いていることも多いように感じます。間違ったら答えを写して書いてはいるものの、それがなぜ間違って、どのような考え方からその答えになるのかを確認していない子も意外といます。解説を読んで落とし込むことで理解度が向上します!
間違えたら鉛筆で書き直して丸!?
宿題を”したか”のチェックをされているご家庭に多いような気がしますが、間違ったことを咎められすぎると子どもたちはそれを隠そうとします。ですから、自分で答えあわせをしている場合では、間違った問題を消しゴムで消して、鉛筆で書き直して丸を付けたりする実態があります。こうすることで、親は安心しながらも、子どもは成長していないという結構マズい状況が発生することもあります・・・。
よくある三つの要素だけでも、私は小学生(特に3年生くらいまで)の答え合わせについては親御さんが介入して行った方がよいと考えています。
もしも、『うちの子って答え合わせちゃんとできてるのかな?』と思われた方がいらっしゃるならば、お子様の学習状況を把握できてないということかも・・・。
お子様が答え合わせをしないことが習慣化している子がいたとしたらそれは問題です。それが蓄積していくと、もはやどの段階から勉強していけばいいかも長期スパンではわからなくなります・・・。
では、ご家庭としてどのように答え合わせに向き合えばいいのでしょうか?
ご家庭での答え合わせの方法について
この方法が全てではないので、もちろん各ご家庭、お子様の状況に応じて対応してください。
ステップ1:解答は親が管理して丸つけは親がする
何でもそうなのですが、初めが肝心です。小学校に入学して色々な勉強が始まって、宿題も出始めたときから、解答の管理や答え合わせを親がすることを当たり前の状況にすることから始めます!
こうすることで、子どもたちは宿題が完了すると親に見せる必要が発生します。ここで大事なのは宿題に対しての労いや褒める声かけです!
『がんばったね』『お疲れ様』『今日は早かったね』等々、取り組んだことへのプラスの評価をしてあげます。
さらに宿題の中身もできていればさらに褒めることもできますし、もし間違っていて指導する必要がある場合には、先に褒めているので子どもたちも話を聞きやすい精神状態になっていますから話が入ります☆
まずはこの状態を続けます。でも、親としてはいつかの段階で子どもに移行させていきたいと思いますよね!そこで次の段階へいきます。
勉強が好きな子だったら、いきなりステップ2からでいいと思います。
ステップ2:一緒に丸つけをする
ステップ1では親がするのですが、次は子どもと一緒に答え合わせをしていきます。大事なのは、間違ったところを咎めずもう一度一緒に考えようというスタンスです!
子どもたちは褒められることが嬉しいですし、褒められて嬉しそうにしている子どもをみると大人も嬉しい気持ちになります!
初めに楽しくやったり、褒めたりしていると、間違えた部分の解説についての聞く気に差が出てきます。
ここでのポイント
- 子どもの努力を認める
- 間違いを咎めず、もう一度一緒に考えることを伝える
- 親の説明の根拠に、解説文があることを解説文を見せながら説明する
これを繰り返していると、子どもたちは『どうやら、解説のところを見ればわからないことがわかるのかもしれない』という思考が芽生えてきます。これを習慣づけられるように続けましょう。
ステップ3:親の横で子どもに丸つけをさせてみる
ここから徐々に子どもたちに移行していきます。子どもたちは、これまで親がしていた丸つけ作業を自分ができるというだけでとても嬉しい気持ちになります!
ここでポイント
- 解答の見方を教える。(どこにその問題の答えが書かれているのか等)
- そこに解説があることも触れておく!
実際に丸つけをさせていく中で、この段階ではまだ保護者の皆様は横についてあげてください。解答の見方を教えて、丸つけができていたら、また横から褒めてあげましょう☆
ここで間違えたときが大事です!咎めるのではなく一緒に考えるスタンスです☆
ここでのポイント
- 間違いを正直に言えたことを褒める
- なぜそう回答したのかを振り返る
- 解説を読んでみることを提案する
- それでもわからなければ、いつでも親に聞いてよいことを伝える
これらを繰り返していきます。そうするうちにこの一連の流れが学習習慣として身についてきます。
特に算数の問題なのですが、文章題などでは、計算をただ間違えているのか、立式自体をそもそも間違えているのかなど、細かい点をチェックしておくと良いと思います。
ステップ4:子ども自身にさせてみる
ここまで来たら、これまで頑張ってきた成果を褒めたうえで、子どもに移行していくことを伝えてやらせてみましょう!
子どもたちは、任せられることはとても喜びます☆
ここでのポイント
- 労いと褒めは忘れない
- 1人でできたことを大げさに喜ぶ
- 任せるとはいえチェックはする
- まだ怪しいと判断した時点でステップ3に戻る
このようにして子どもたちの力を向上させていきましょう!個人的には、ステップ4に移行するのは早くても3年生くらいからではないかなと思います。
思っている以上に子どもに力をつけさせることには時間がかかりますので。でもここでしっかり育てておけば、後の人生にも役立つ力が身につくわけですから、踏ん張りどころです。
保護者の方に伝えておきたいこと
もう〇年生なんだから!とか関係ない
保護者の皆様とお話をしていると『もう○年生だからきっちりしてほしいんですよね・・・』などとよく言われます。当たり前ですが、子どもが進級したからといって能力がその日を境に向上するわけではありません。その子のその時点の能力を把握して助言をしてあげることが大切です!また、下に弟や妹がいる場合に、『お兄ちゃん(お姉ちゃん)だからしっかりやってほしい』ということもありますが、これも同様に”その子がどうであるか”が一番重要なので、お兄ちゃんだからできるわけではありません。
答え合わせ”は理解状況を把握できる
お忙しい保護者の方もいらっしゃると思います。でも答え合わせなどを一緒にすることで、学習の理解度を把握出来たり、コミュニケーションをとることもできます。子どもの理解度を知ることで、塾に行かせようとした段階での選択肢にも幅が出てきます。お子様の状況を把握しておくことで、手の差し伸べ方も変わってきますよね!
本日のまとめ
学力と家庭の経済力の関連性がメディアで取り上げられていますが、実際にお金をかけて教育していくならば経済力が高い方が有利であるのは間違いないと思います。
ただ、今回の話のように答え合わせの仕方を親御さんが寄り添ってやってあげるのならば、そこに関する費用はゼロですよね!
上述しましたが、子どもたちに何かを習慣づけしていくには大人の根気が必要です。
でも頑張って続けていたら、子どもの力は上がり、保護者としてお子様の理解度も把握することができます!把握できていれば、向上したところをピンポイントで褒めることもできますよね!
大人もそうですが、子どもたちも承認欲求が非常に高いです。そこを利用しながら、ご家庭での答え合わせ等にも取り組んでください☆
全部の事を子ども一人でこなしてくる子もいますが、それは極めて少数です。成績が良い子たちは、彼らの努力はもちろん、保護者の方が裏で頑張ってくれていることも大きな要因です。子どもたちは頑張っています!一緒に頑張ってあげましょう☆
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